東南大学の外国語教育は長い歴史を有しています。1902年、三江師範学堂(東南大学の前身)が創設された当時、既に日本語教育が行われました。英語及び日本語コースは、1903年同学堂が正式に開校した際に設置された17コースの中に含まれています。1917年中国初の英語専修科を設置し、1983年には外国語研究室を成立しました。1987年に外国語学部を設置し、2006年に外国語学院に変更されました。
外国語学院は、英語学部、日本語学部、大学基礎英語学部、外国語学習センター、海外試験・外国語教育センターなどの部門を設けています。また、外国語言語学・応用言語学研究所、外国文学・比較文学研究所、翻訳研究所、基礎外国語教育研究所、現代教育技術研究所、アメリカ文化・高等教育研究所、日本言語文化研究所、江蘇省国際問題研究センター(アジア・太平洋言語政策研究センター)及び外国語教材研究開発センターが相次いで設置されました。これらは、お互いに関連しながら、教育・学術研究の相互推進、人材育成及び教員養成に良い環境を提供しています。
また、今まで数多くの著名人が外国語学院に勤めていました。中でもハーバード大学の呉宓氏、梅光迪氏、楼光来氏やコロンビア大学の張士一氏等が外国語学院で教鞭をとっていました。100余年の歴史の中で、外国語学院は国内外に数多くの著名な学者、専門家、高度人材を輩出しました。その代表として、有名な言語学者呂叔湘氏が挙げられます。
外国語学院は高水準学科の建設に努めています。外国言語文学という「一級学科」の博士学位・修士学位の授与権を有します。それ以外、外国言語学・応用言語学、英語言語文学、日本言語文学、ロシア言語文学、翻訳という5つの「二級学科」において、修士学位の授与権を有します。2013年に全国初の「中外連携のダブルディグリー修士課程プログラム」が教育部によって認可されました。本学院は現在、英語学部(江蘇省の「重点専攻」)、日本語学部という2つの学部があり、600人近くの学生が在学しています。その中、学部生は358人、修士学生は181人がいます。
さらに、外国語学院の教授陣は、江蘇省大学外国語教育協会会長、江蘇省翻訳協会副会長、江蘇省科学技術翻訳協会副会長及び南京翻訳家協会副会長等の社会的要職に就いています。同時に、当学院は、全国外国語試験会場の一つとして、全国大学英語試験四級(CET-4)・六級(CET-6)、日本語能力試験(JLPT)、IELTS、TOEFL、GRE等の外国語試験を実施しています。